外出禁止でも暴動は止まらず、破壊された休業中の雑貨店のショーウインドー(2日朝、ニューヨーク)
【ニューヨーク=大島有美子】米国で白人警官による黒人暴行死に端を発した抗議活動は2日で8日が経過した。店舗の略奪や暴動が起きているニューヨーク市は夜間外出禁止令を7日まで延長することを決めた。首都ワシントンやロサンゼル市などでも外出禁止が続く。
「本気で抗議している人もいるが、大半は人種に関係なく破壊しているだけだ」。2日朝、同市のマンハッタンに勤める黒人男性(33)は、破壊された雑貨店の写真を撮りながらため息をついた。犬の散歩中の白人女性(32)は「人種問題について友人と議論している。私たちはもっと賢くならないといけない」と話す。
マンハッタンでは5月31日夜から6月1日未明にかけて、有名ブランドの並ぶ南部のソーホー地区などで略奪が相次いだ。このため市は1日、1943年以来67年ぶりとなる夜間外出禁止令を午後11時から発令したばかりだった。
営業中だった酒屋も襲撃対策の板を張り、営業休止に追い込まれた(2日朝、ニューヨーク)
それでも、老舗百貨店のメイシーズなど目抜き通りの店舗で略奪が起きた。警察官が車でひかれるなど暴動の度合いも悪化している。ニューヨーク市警察(NYPD)は1日夜だけで700人を逮捕した。
2日に記者会見したニューヨーク市のデブラシオ市長は「暗くなる前に外出禁止にして暴力と略奪を防ぐ」と述べ、同日から午後8時~翌午前5時までを外出禁止とした。市内の食料品店は営業時間を短縮し、これまで営業していた酒屋も一部で略奪防止の板を張って休止に追い込まれた。
夜間外出禁止令でスーパーも営業時間を短縮した(1日夜、ニューヨーク)
NYPDは全米最大の警察組織で3万6000人の警察官を抱える。ニューヨーク州のクオモ知事は2日の記者会見で「もっと警察官を動員すれば暴動を抑えられたはずだ」と、市と警察の対応を批判。必要なら1万3千人の州兵を動員する用意があると述べた。
ミネソタ州ミネアポリス市で白人警察官による拘束時の暴行でジョージ・フロイドさんが死亡して1週間。抗議デモが収まる気配はまだなく、取り締まる警察側も混乱している。ジョージア州アトランタ市では車に乗っている学生をむりやり引きずりおろした行為で、6人の警察官が解雇などに加え起訴された。警察官の負傷も相次いでおり、セントルイス市やラスベガス市で警察官が銃で撃たれるなどしている。
昼のデモは平和的だ(ニューヨーク市)=AP
州や市は新型コロナに対応した外出制限の緩和と、デモの警戒へとのバランスに苦慮している。抗議活動の続くシカゴ市のライトフット市長は2日、計画通り3日から経済活動を一部再開すると発表した。
トランプ米大統領は州知事らに対しデモを鎮圧するよう圧力を強め、連邦軍の導入も辞さない構えを示している。米CNNによると、デモ鎮圧のため全米29州に1万8000人の州兵(ナショナルガード)が動員され、その数は増え続けているという。
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June 03, 2020 at 03:29AM
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新型コロナ:NY市、7日まで夜間外出禁止 抗議デモ激化を警戒 - 日本経済新聞
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