パン職人歴38年の父親が、3人の娘に背中を押され、自分の店を持つことを決めた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大で先延ばしになり、待ちに待った開店の直前、火災で店が焼けた。それから4カ月近く。家族が力をあわせ、再起へと歩んでいる。
店の名前は「ブーランジェリー ショー」。兵庫県西宮市内のスーパー内で、フランチャイズのパン屋を切り盛りしてきた川端正悟さん（56）が独立し、大阪市阿倍野区に店を構えるはずだった。
来てくれた客がわくわくする「ショー」のような空間に。正悟さんの「正」にもかけ、そんな思いを店名に込めた。正悟さんがオーナーシェフ、長女の舞美（まみ）さん（27）はマネジャー、次女の優里（ゆかり）さん（25）はチーフ、三女の麗奈さん（23）が店長と、それぞれの肩書や役割も決まっていた。
当初の開店予定は4月中旬。しかし、新型コロナの感染が広がるなか、延期せざるを得なかった。
火災に遭ったのは5月5日の昼…
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開店4日前、パン屋が火災 父と3人娘の奮起に応援5倍 - 朝日新聞デジタル
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