那須塩原市東小屋のパン製造販売「パン・アキモト」本社近くに、子どもたちがサッカーを楽しめるグラウンド「きらむぎサッカーパーク(きらサパ)」ができた。同社専務の秋元信彦さん(41)がフェイスブックなどで仲間を募り、使われていなかった自社の工場移設候補地を整備した。(小川直人)
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の期間中は、子どもたちの個人練習などに無料開放するという。十月から本格運営を予定している。
秋元さんの子どもはサッカー選手で、自身もコーチの経験がある。緊急事態宣言などにより公共の運動施設が閉鎖され、困っている地域のサッカーチームを目にしてきた。感染防止のための利用制限は理解できるが、自主練習をする場所もない状況に「成長する時期の子どもたちのために」と思い立った。
工場移設候補地は一・四ヘクタール。運動場として使われていたこともあるが、背丈ほどある雑草が生い茂り、整備は難航が予想された。今年六月、フェイスブックやコーチ仲間を通して呼び掛けると、次々に協力してくれる人が現れた。業務用の草刈り機を貸してくれる人もいた。ゴールやラインを引く道具なども県内のサッカーチームや企業から譲り受けることができた。
「ほとんどが経験者や子どもがサッカーをやっていたという人たちで、熱い人たちばかりだ」と秋元さんはほほ笑む。
本格運営では、公共の運動施設なみの料金で貸し出すことを検討している。隣接する本社には直営「きらむぎ店」もあり「パンの売り上げにもつながれば」と経営者の側面をのぞかせた。「きらサパ」の問い合わせは、同社=電0287(65)3351=へ。
関連キーワード
からの記事と詳細 ( 「子どもたちにサッカー練習の場を」 パン・アキモトがグラウンド整備 本格運営前に無料開放 - 東京新聞 )
https://ift.tt/2UW9wuv
No comments:
Post a Comment