内閣官房のウェブ統計情報「全国主要観光地における人の流れの推移」で、静岡県の熱海温泉街の人出が一時、新型コロナウイルス感染拡大前と比べて増えたと表示された。スーパーや日用品店の利用客を反映していたとみられ、その後、実態に即して分析エリアなどを変更した結果、観光客は大幅に減少したことが判明した。温泉関係者からは困惑の声が上がっていた。
データは、ＫＤＤＩがスマートフォンのＧＰＳ情報を分析し、内閣官房に提供している。４月３０日の「熱海温泉街周辺」の人出は、感染拡大前（１月１８日～２月１４日の平均）と比べ２１・４％増となり、一部メディアで報じられた。
ＫＤＤＩがデータを収集した当初のエリアは、市民が利用するスーパーや食料品店、日用品店などが多く、宿泊施設の少ない地域が対象で、買い物客などの数値が反映されたとみられる。
ＫＤＤＩは今月に入り、データ収集エリアを観光客が多いＪＲ熱海駅周辺などに変更。その結果、３日時点の人出は前年の大型連休（平均）比で６４・４％減となった。内閣官房のサイト上では、地点一覧から「熱海温泉街周辺」の表示が削除された。
ＫＤＤＩは読売新聞の取材に、「観測地域の設定は、人口変動が適切に把握できるよう微調整している。指摘を
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May 05, 2020 at 07:14AM
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熱海温泉街の人出「２割増」…国サイト表示、実態反映せず - 読売新聞
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