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Sunday, September 13, 2020

容疑者、熊本大研究員の連絡先把握 殺人容疑も視野 熊本県警 - livedoor

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 熊本市中央区本荘3の市道脇の溝で熊本大研究員、楢原知里(ちさと)さん(35)の遺体が見つかった事件で、熊本県警は13日、遺体発見現場の近くに住む無職、熊谷和洋容疑者(67)を死体遺棄容疑で逮捕した。県警によると、熊谷容疑者は「遺体を捨てた」と容疑を認めている。熊谷容疑者は以前、楢原さんが住む本荘4のマンションの清掃員をしており面識があったという。楢原さんは首を絞められたことによる窒息死で、県警は殺人容疑も視野に調べる。

<熊本大研究員殺害事件、67歳を死体遺棄容疑で逮捕 熊本県警>

 逮捕容疑は、6日午後、熊本市中央区本荘3のビルそばの市道脇の溝に遺体を遺棄したとしている。県警は14日、熊谷容疑者を熊本地検に送検した。

 県警によると、熊谷容疑者は楢原さんの連絡先を知っており、連絡を取っていた可能性があるとみている。現場周辺の住民や大学関係者への聞き込みなどで現場そばのビルに住んでいる熊谷容疑者が浮上。12日夕方、熊谷容疑者が過去に住んでいた熊本県北部の住宅付近にいるのを見つけ任意同行を求めた。

 熊谷容疑者は過去に女性から現金をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕されている。熊谷容疑者宅の近所の女性は「よくこの辺を自転車で走っていたが、最近自宅そばに自転車が止まっていなかった。『酔っ払って何回も警察に世話になったことがある』と言っていた」と話した。

 楢原さんは熊本大のヒトレトロウイルス学共同研究センター(本荘2)の研究員で、6日午後5時ごろまで勤務した後、襲われたとみられる。遺体は7日午前8時半ごろ、キャンパスそばの溝で見つかった。キャンパス内で楢原さんのリュックが発見され、財布やパソコンが入っていたが、自宅の鍵や携帯電話は見つかっていない。目立った外傷がなく、争った形跡はなかった。

 熊本大によると、楢原さんは、福岡県の高校を卒業し、2009年に熊本大大学院医学教育部を修了。長崎大大学院医歯薬学総合研究科で博士号を取得した。長崎大熱帯医学研究所に入り、20年4月に熊本大に赴任したばかりだった。主にウイルスの感染を阻害するたんぱく質の研究をしており、大学関係者は「物静かで控えめだが、熱心に根気強く研究に取り組んでいた」と悼んだ。

 遺体発見現場には花や菓子が供えられ、13日に訪れた女性は「明るい彼女のイメージに合わせてオレンジのガーベラを持ってきた」と手を合わせた。【栗栖由喜、清水晃平、中里顕】

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