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Saturday, November 27, 2021

あたたかい菊芋のポタージュと、大好きな栗の粉のパン。|パリの川村さんちの朝ごはん|Blog|madame FIGARO.jp(フィガロジャポン) - フィガロジャポン

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いよいよ、天気予報に雪の予報が出た。
朝の気温はだいたい毎日2〜3度で、さすがにサラダだけで朝ごはんにしようとは思わない。
それで、ほくほくのジャガイモやカボチャに、ただバターを落としたり、クルミオイルを垂らしたりして食べるとか、スープと煮物の間のような野菜をくたっと煮込んだものに雑穀を何か加えて、朝ごはんにしている。
本当はポタージュを作っておきたい気持ちがあるのだけれど、なかなかその時間を取れないでいた。日の出時刻はすでに8時15分を回り、夜明け前の台所でハンドブレンダーの音を立てるのは、やはり気が引ける。だから、前もって仕込みたかった。

11月に入って、お気に入りのパン屋さん「Brut」が栗の粉のパンを発売した。秋も深まった頃にちらほら見かけるようになる栗の粉のパンが、私は大好きだ。すでに、昨年も栗の粉のパンを売っていた別のパン屋さんで、その発売を待ちわび、買いに走っていたのだけれど、「Brut」でも買った。今月のパン、と表示されていたから今月だけのお楽しみなのかもしれない。

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ほんのり甘みのある栗の粉のパンを食べたら、菊芋のポタージュと一緒に食べたくなった。森の匂いと土の香りを思い起こさせるこの2つは、とても相性がいいと思う。

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菊芋をよく使うようになったのは、おそらく私が、生産者さんから直接野菜を買うようになってからだ。
サクサクして、火が通りやすく、土の香りがゴボウの代わりにもなって、豚汁に入れるようになった。キノコと一緒に炒めてクリームで和えてもおいしいし、鶏肉ともよく合う。

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ジャガイモよりも軽い食べ応えで、だから、朝ごはんにも使いやすい。
皮をむきスライスして、野菜ストックやチキンストックで蒸し煮にし、キノコとハムを加えて煮汁ごと盛れば、冒頭に書いた、スープと煮物の間のような一皿になる。

でも、今回はポタージュに。

作り方はとてつもなくシンプルだ。
皮を剥き、スライスして鍋に入れ、かぶるくらいまで野菜ストックを注ぎ、塩をひとつまみ加えて、煮る。
途中、野菜ストックが減ってきたら少し足して、フォークで簡単に潰せるくらい柔らかくなったら、火を止める。
皮をむいて丸ごと煮るのでも良いのだけれど、スライスした方が早く火が通るし、撹拌作業も楽になる。
ハンドブレンダーで撹拌し、生クリームを加え、混ぜる。味を見て、塩で味付け。

これだけだ。
今回は、とても控えめな塩加減にした。
なぜなら、合わせたいものがあったから。
コッパ。豚肩ロース肉で作られる生ハムで、イタリア北部でも作られるそうだけれど、私が初めて食べたのはコルシカ産だ。
コルシカは栗の粉の産地でもある。そのことが結びついて、私の中では、栗の粉のパンとあれば、コッパを欲する。

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これ以上ないほどにシンプルな朝ごはんだけれど、
ワクワクするくらい風味豊かな朝ごはんになった。

「Brut」の栗の粉のパンには、栗のかけらが入っている。
コンフィなのか甘みがあって、それがまた、コッパの塩気とよく合った。

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●今日の朝ごはん
・菊芋のポタージュ(クルミオイルを数滴)
・栗の粉のパンとコッパのタルティーヌ
(ディル、クルミオイル数滴)
・コーヒー

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*YouTubeチャンネルを開設しました。

パリの朝ごはん 第一話「パリの秋、熟れたいちじくと春菊。」
アップしています。
https://youtu.be/ypbV7HZVlYM

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