パン工房「Threebread(スリーブレッド)」(盛岡市本町通2)が11月26日、アルコール類不使用の「キンダーシュトーレン」を発売した。(盛岡経済新聞) 「シュトーレン」はドイツ発祥の発酵菓子。クリスマスの準備期間である「アドベント」に食べるもので、クリスマス当日まで薄く切りながら少しずつ食べ進めていくのがルールとされている。ここ数年、盛岡市内でもクリスマス時期にシュトーレンを販売するパン店が増え、「Threebread」でも昨年販売を始めた。 一般的なシュトーレンにはレーズンやオレンジピールといったドライフルーツが使われているが、日持ちさせるためにラム酒などの洋酒に漬け込んでいるため、子どもやアルコールが苦手な人は食べられないという。 同店には親子連れのほか、子どもだけで来店することも多い。「子どもだけで店に来てくれるというのは、店を信頼してくれている証拠だと思う。その信頼に応えたい」と店主の高橋瑞穂さん。「シュトーレンを食べたい子どもたちのためにも、何か方法はないか」と考えていたという。 高橋さんがドイツのパン専門書を見ていたところ、アルコールを使わない「キンダーシュトーレン」が紹介されているのを発見。ノンアルコールのレシピがあるとは知らなかった高橋さんは「これは良い」と思い、普通のシュトーレンとキンダーシュトーレンの2種類を販売することに決めた。 「なるべく同じものが食べられるように」と、どちらもシナモン・カルダモン・クロ―ブスの3つのスパイスを使用。生地には全粒粉を加え、ドライフルーツの代わりにチョコチップとアーモンドを練り込んで、ココアパウダーを振りかけた。アルコールを使わない分、日持ちは短く、発酵も弱いため食べた感じはクッキーなどの焼き菓子に近い。サイズも小さめにし、子どもでも食べやすいように工夫した。 シュトーレンも昨年とレシピを変えているという。昨年は洋酒の香りが強めだったが今年は控えめにし、ナッツやレモンの皮を練り込んで軽い食感と爽やかな風味を加えた。 販売初日は開店と同時に買い求める人が訪れ、30分ほどで完売したという。多くの人に楽しんでもらおうと、販売期間はクリスマスの前週までと決めているが1日の製造数に限りがあるため、早めの時間帯の来店を勧める。 高橋さんは「少しずつ食べるお菓子だが、今年のシュトーレンもキンダーシュトーレンもあっという間に食べてしまえるおいしさ。気に入ったら2度、3度とクリスマスまで楽しんでほしい。クリスマスまで甘くてぜいたくな時間を笑顔で過ごす手伝いができれば」と呼び掛ける。 12月18日まで販売。価格はキンダーシュトーレン=700円、シュトーレン1本=2,500円、ハーフサイズ=1,350円。金曜・土曜のみ営業。営業時間は12時~。営業時間や販売状況は同店のSNSなどで逐次知らせる。
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