障害のある人の就労を支援するパン屋「パンも大谷」が11日、新潟市中央区に開店した。もちもちとした生地が人気のカレーパン（税抜き160円）など30種以上を販売する。初日は144人が来店し、閉店前に売り切れるほどの盛況だ。
印鑑・ゴム印を製造する株式会社大谷（同市江南区）が立ち上げた社会福祉法人「大谷ゆめみらい」が運営。同社は40年以上にわたり障害者雇用に取り組んできた。新たに障害者7人を雇い、職員5人とともに開店した。
12日、店の厨房（ちゅうぼう）では発達障害などのハンディがある6人がカレーパンを油で揚げ、パンを袋に詰めるなどしていた。施設長の堂田尚子さん（47）によると、パン作りは材料の分量や工程が決まっており、障害のある人が取り組みやすいという。「障害を個性と捉え、良いところを生かしたい」。記憶や計算が得意な発達障害の人には、在庫数の把握や発注を任せるなど適材適所を心がけている。
感染拡大の懸念があるこの時期の開店について、堂田さんは「町に明るさを取り戻したかった」。近所の人からの「いつ開けるの」「楽しみに待ってる」と期待する声も後押しした。営業は平日午前7時半から午後5時半まで。（小川聡仁）
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May 13, 2020 at 09:00AM
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新潟）パン作りで個性いかして 新潟市でパン屋開店 - 朝日新聞社
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