ラジオ大阪(OBC)が平日朝に放送しているワイド番組『〝新しいおとな〟の朝に!ハッピー・プラス』。毎週木曜日にはリスナーから寄せられたパン屋情報を紹介するコーナー「ハッピーベーカリー」(友栄食品興業提供)があります。
5月28日の放送には、大阪府豊中市にオープンした高級食パン専門店「朝起きたら君がいた」をプロデュースした「高級食パン専門店の仕掛け人」と呼ばれるベーカリープロデューサーの岸本拓也さんが出演しました。
岸本さんは、白のテンガロンハットにサングラス、オリエンタルな柄のガウンにタボっとしたパンツといういで立ちでスタジオに登場。ファッションのコンセプトは、この日紹介する店舗の名前にちなんだ「寝間着風のズボン」を意識したものだそうです。
「ベーカリー業界のトップランナー」として注目を浴びる岸本さん。番組パーソナリティーの慶元まさ美が人気ベーカリーになるための「岸本的ルールは?」と尋ねると、「マニアから愛されるものじゃなくて、全世代対象となるものを探究のモットーとして心がけている」と、個性的なファッションからは意外とも思われる言葉が返ってきました。
しかし、岸本さんがプロデュースするパン屋の多くには「キスの約束しませんか」「非常識」など風変わりな店名がつけられています。豊中市に5月にオープンした「朝起きたら君がいた」も、パン屋とは想像がつきません。
その個性的なネーミングについて問われると、「朝起きたときに幸せなパンが待っているという、ストーリーが始まることを言葉で伝えたかった」との思いを明かしました。
店名を伝えたときのオーナーの反応については「(これまで)150店ほどやってきて、最初は提案してもなかなか通らない店もありましたけど、今回のオーナーさんは一発で『いい名前ですね』と喜んでくれました」と笑い、「毎日の生活が楽しくなるような立地と店の面構えになって、素晴らしい店に仕上がったと思っておりました」と自信を見せました。
北大阪急行電鉄千里中央駅から徒歩約15分。その立地もむしろ魅力ととらえ、その地で毎日愛されるような店であることに重きを置いた視点は商品開発にも反映されています。
看板商品のひとつ「目覚めの朝」は耳が薄くしっとりと口どけのよい食パン。そのこだわりについて「風味と食感を大切にしています。風味はほのかな甘さ、食感は口どけ感と口の中でするっと溶ける感覚」と熱く語ります。さらに自身の幼い時からの好みという「口の中で乾かないみずみずしい感じ」とポイントを挙げました。
スタジオで試食した慶元も、その特徴である薄い耳が「あえてそこを食べたくなるくらいおいしい!」と驚き、絶妙な甘さやみずみずしさを絶賛しました。
岸本さんは「住宅地である豊中の街にふさわしい、ほのかの甘さをかなり意識して作りました。甘すぎてもいけない。毎日買いに来てもらいたい。毎日食べてもらいたい」と語ります。
ともすれば、そのユニークな店名やデザインが商品以上に注目されがちですが、「このパンを際立たせるためにも、デザインとかネーミングとか、トータルに楽しんでもらいたい」という言葉からは岸本さんのパンへの真摯(しんし)な思いが感じられました。
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『〝新しいおとな〟の朝に!ハッピー・プラス』は毎週月~金曜日の午前7時50分~11時に放送中。月・火曜日は南かおり、水・木曜日は慶元、金曜日は若宮テイ子が番組パーソナリティーを務める音楽と情報満載の番組です。
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June 05, 2020 at 12:30PM
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