
いよいよ明日、浜名湖でクイーンズクライマックスが開幕する。今回は第9回大会。松本晶恵だけがV2としている女子賞金トップを決める戦いだ。
賞金上位12名は28日からのトライアル3戦に臨み、ベスト6が優勝戦メンバーとなる。決戦は大晦日だ。
そのクイーンズクライマックス、2017年の第6回を制しているのが遠藤エミ。この大村大会はオール1着の完全優勝。後にも先にも遠藤エミだけである。
そして今回は、選出11位。ファンのために力を尽くす2020年の締めくくりを迎える。内面には闘志を抱えてはいるが、それを露わにすることはない。街ですれちがってもボートレーサーとは想像できない「普通さ」が魅力。優しい女性である。
かつて、「パン屋さんになりたかった」と地元びわこファンの前で語ったことがあったが、トークショーを聞いていたファンの誰もが納得していたのが分かる。もし、パン屋さんになったら、研究に研究を重ねるだけでなく、試作を繰り返し美味しいパンを提供してくれたことだろう。
「ほんとうにたくさん迷って悩んだ1年間だったですが、最後の最後にこういうカタチで締めくくることができて良かったです。これからももっと面白いレースができる選手になりたい…」。
これは3年前の表彰時のことばである。勝っても負けても淡々としているゆえ誤解しがちだが、実は一生懸命考え行動しているのである。だから土壇場に強い。
その証左はレディースチャレンジカップの優勝だ。それもV3、2016年の大村をはじめ、2017年の下関、そして昨年の桐生で勝っている。
高校時代ソフトボールをやっていたが、ランナーは18.29メートルの塁間を約3秒前後で駆けていく。歩調を合わせ、捕球し、送球する野手に時間的余裕はない。ミスが許されないスポーツで心身を鍛えてきた賜物(たまもの)である。
絶え間ない反復練習と精神を鍛える叱咤が伝統の競技にあって、『すべてを真に受ける』性格では心身がもたない。底が抜けたように朗らかだったり、あっけらかんとしていたり、くよくよしない性格の者が多い。勝つことだけを追い求めていたらきっと行き詰まるだろう。
女子トップレーサーでありながら強烈な闘志をほとばしらせることはない遠藤エミ。しかし、困難に立ち向かう姿勢は一貫している。
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