16日に福島県大熊町で開催された成人式後の交流会で、町内で洋菓子店を営んでいた加村一美(かつみ)さん(72)が焼いた「UFOパン」が振る舞われた。子どもたちを始め幅広い世代に親しまれた人気商品で、参加者は懐かしい味をかみしめた。 【動画】UFO!? 米国防総省が映像を公開
加村さんは、JR大野駅前に店を構える「加村菓子店」の3代目で、1980年頃から店を切り盛りしていた。原発事故で町に避難指示が出され、会津若松市や群馬県を転々とした後、妻享子さん(68)の古里、埼玉県行田市に落ち着いた。
障害者の就労支援施設で働いていたが、70歳を節目に2019年に退職。昨年12月に市内で「手ごねパン SORA」を開業した。
現在の店でも人気のUFOパンは、丸い生地を覆うようにクッキー生地を重ね、オーブンで焼き上げる。ふっくらした円盤形が特徴で、事故前は町内の幼稚園などにも提供し、素朴な味が評判だった。
成人式実行委員会から依頼を受けた加村さんは「UFOパンに思い入れがあったとはうれしい」と協力を快諾。定休日の15日に約50個のパンを焼いて、大熊町に発送した。交流会でパンのプレゼントが伝えられると、各地から集まった参加者から歓声や拍手が起こった。実行委員長の女性(21)は「思い出の味と、大熊での生活がよみがえった」と声を弾ませた。加村さんは「懐かしの味で古里の思い出を語り合ってほしいと思って作った。食べてもらえて良かった」と話した。
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