生のお米からつくる「生米パン」を開発したリト史織さんの連載がスタートします。米粉を使わず、おうちにあるお米でパンが焼けるという画期的な生米パンレシピ。料理教室は常にキャンセル待ちで予約が取れないほどの人気です。マクロビオティックやローフードなど食について学び続けてきた結果、シンプルな素材をシンプルに調理することの大切さを実感したというリトさんが、何年もかけて開発したレシピを初公開します。アレルギーで悩む方はもちろん、とにかくしっとり&もちもちで美味しいので、パンが大好きという方に特にオススメ!
白いお米を使った、もっちりふわふわの生米パンをご紹介します。これをベースにさまざまなアレンジができるので、ぜひマスターしてくださいね。
<材料>
A
● 米 … 115g( 浸水済150g)
● 油 … 13g(大さじ1)
● メープルシロップ… 8 g(小さじ1)
(または砂糖5 g+水5 g)
● 塩 … 2 g(小さじ1/2弱)
● 湯(つくり方参照) … 70g
酵母… 3 g
(インスタントドライイーストの場合は2 g)
<つくり方>
1
米を浸水させる
軽く洗った米をボウルに入れ、水カップ1程度(分量外)を加えて2時間(冬場は3時間以上浸す。
*心配な人は冷蔵庫で。2日に一度水を換えれば、冷蔵庫で~5日は保存可能。夏場は2~3日で使いきって。
2
型を準備する
型にオーブンシートを敷き込む。
3
湯を準備する
鍋に水を入れて温め、約50℃の湯をつくる。
*沸騰した湯と水道水を1:1で混ぜると約55℃の湯がつくれる。
4
米の水けを切る
米をざるにあげ、数回ざるを上下させてしっかりと水けを切る。
*水けが残っていると生地が柔らかくなり過ぎるので注意。また乾きやすいのでミキサーに入れる直前に水けを切る。
5
材料をミキサーに入れる
Aをすべてミキサーに入れ、最後に酵母を入れる。
*酵母は高温に弱いので、湯をミキサーに入れて少し温度が下がったところに入れる。
6
ミキサーで攪拌する
ミキサーで30秒程度回しては止める動作を3~5回ほどくり返す。途中、ミキサーの壁面に飛び散った生地を、ゴムベラでこそぎ落として全体を均等に攪拌する。
*長時間連続してミキサーを回すと、生地の温度が上がりすぎることがあるので注意。
7
なめらかになるまで混ぜる
ざらつきがなくなるまでしっかりと混ぜる。このとき生地の温度が約40℃(人肌程度)
になっていると発酵しやすい。
*ザラつきや水っぽさがあるときは米が十分に細かくなっていない証拠。とろりとなめらかになるまで混ぜる。
8
型に入れて霧を吹く
型に生地を流し込む。霧吹きで表面全体に行きわたるくらいの霧を吹き、ふたをする(アルミホイルで覆ってもよい)。
9
生地を発酵させる
オーブンの発酵機能を使って40℃で15~30分発酵させる(オーブンに発酵機能がなければタッパーに型とお湯を入れた器を入れて蓋をする)。
10
オーブンを予熱する
生地がもとの1.5倍程度までふくらんだらオーブンから取り出し、室温に置いておく。オーブンを180℃に予熱し始める。
*予熱する時間に発酵がさらに進む。過発酵になりそうなときは、予熱完了前でも焼き始める。
11
2倍程度にふくらんだら焼く
予熱が完了し、生地がもとの2倍程度にふくらんだら、焼く直前に表面に霧を吹き、30分焼く。
12
粗熱をとって型から出す
表面にこんがり焼き色がついていたらオーブンから出す。粗熱を取ったら型から出す。
リト史織(しおり)
ヴィーガン料理家、調理師、クシマクロビオティックインストラクター、米粉マイスターインストラクター、ローフードマイスター、ロースムージーエキスパート、ローフード栄養学1 級と多数の資格を持つ。大学卒業後、現エコール辻東京辻日本料理マスターカレッジで学ぶ。その後、飲食店、洋菓子店などに勤務。出産後、マクロビオティック、米粉、グルテンフリー、ローフードなどを学ぶ。生米からパンやお菓子をつくることを提案し、自宅サロンにて生米パン講座、生米スイーツ講座、ローフード講座などを開催。パン教室は常にキャンセル待ちで予約が取れないほど の大人気。
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