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Monday, March 9, 2020

給食納入業者ため息 県内パン製造減、牛乳は安い加工用に - 岐阜新聞

 新型コロナウイルスによる臨時休校が続き、岐阜県内の学校給食の納入業者は苦境に立たされている。このまま春休みに入るため、給食の再開は早くても新年度の4月から。売り上げを学校給食に頼るパンの製造業者は「3月を乗り切ることができるか」と不安げだ。一方、毎日搾乳される生乳は、行き場を失えば廃棄となる。西美濃農業協同組合(JAにしみの、大垣市)が飲用乳として買い取るなど、牛乳の消費拡大を支援する動きも出ている。

 羽島市竹鼻町の日の丸製パンは、市内や羽島郡笠松町、安八郡安八町の小中学校などに1日で最大約7900食分のパンやご飯を納入する。西松敦社長(54)は、先週から止まった給食用の製造ラインを眺め「製造の8割近くを占めるので、1カ月のライン停止は大変どころの話ではない」とため息をつく。正社員、パートを含め5人が週5日勤務していたが、給食がなくなった先週からは週3日、3人に縮小。ホテル向けのパンも宿泊者減の影響で納入が減る。スーパーに販路を広げる努力はするが「4月も休校が続くような状況になると本当に苦しい」と頭を抱える。県学校給食パン米飯協同組合の竹中誠一理事長は「学校給食会から加工賃が入るのは翌月。4月が一番厳しく、廃業を考える業者が出てこないか」と心配する。

 約30頭の乳牛を飼育する岐阜市下奈良の江﨑牧場では、1日約700リットルを搾乳し、3割が給食用に回っていた。牧場主の江﨑裕貴さん(57)は「これから子牛の出産が始まり、良い乳が出る時期なのに」と残念がる。県内の給食用牛乳の半数を供給する美濃酪農農業協同組合連合会(美濃市)では、余った生乳をバターなど加工用に出荷するが飲用乳より価格は約6割安く、酪農家への影響は大きい。県酪農農業協同組合連合会は、4月から給食用の出荷が再開されても、酪農家の3月の収入は4~5%落ちると試算する。

 そんな中、酪農家支援の輪も広がる。JAにしみのは給食用に出荷できなくなった生乳を酪農家から飲用乳として買い取る。ツイッターなど会員制交流サイト(SNS)では、個人ユーザーから「牛乳を飲もう」という発信も相次ぐ。江﨑さんは「牛乳を飲んでくれる消費者が一人でも増えてくれるのはうれしい。新型コロナウイルスが一日も早く終息することを願うばかりだ」と話した。


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