大阪市阿倍野区で5月、オープンを4日後に控えたパン店が、周辺から広がった火災で全焼した。パン職人の男性が、娘3人と開くはずだった店舗。夢はついえかけたが、インターネットで1000万円以上の寄付が集まり、一家は再オープンに向けて動き始めている。
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パン店「ブーランジェリーショー」は、川端正悟さん(56)と娘の3姉妹で開く予定だった。正悟さんは2月まで14年間、兵庫県西宮市にあるチェーンのパン店で店長を務めていた。
店を手伝っていた妻千秋さん(当時46歳)が2014年に病気で他界し、娘たちに手伝ってほしいと頼んだ。長女・高田舞美さん(27)は「父の心のバランスも崩れているように感じ、支えが必要だと思った」と快諾し、店のレジなどを担当。次女・優里さん(25)と三女・麗奈さん(22)も加わった。
次第に自分の店を持ちたいと思うようになり、昨秋から準備して舞美さんが暮らす大阪で出店を決めた。阿倍野区阿倍野筋4に店舗を借り、工事も完了。開店が5月9日に決まってパンの試作を重ねていた5日に、火災は起きた。
近くの飲食店から出火し、瞬く間に燃え広がった。自分の店内にいた正悟さんらは焦げた臭いに気付いたが、夢の店が真っ赤な炎に包まれていくのをぼうぜんと見つめるしかなかった。何もできないまま立ち尽くし、涙が止まらなかった。
けが人はなかったが店舗も機材も焼けてしまい、被害額は3400万円に上った。被害を受けた写真をSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に掲載すると、「オープンを楽しみにしていたのに」という声が多く寄せられた。開店資金を募るクラウドファンディング(CF)を5月29日に始めると、目標だった1000万円が、わずか10日で集まった。
寄付を呼びかけるチラシを置いてくれるなど、地域の店舗も協力。優里さんは「これだけみんなに気にかけてもらい、一人一人の声が本当に励みになった」と話す。
再オープンに向け、家族は資金繰りや立地を検討中。優里さんと麗奈さんは知人のパン店で、生地作りなどを修業している。阿倍野区内で10月ごろの開店を目標にしており、「応援してくださった方への感謝はもちろん、私たち家族も成長する場所にしたい」と舞美さん。「日本一のパンで恩返しを」と意気込む家族の挑戦は続く。【澤俊太郎】
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June 22, 2020 at 05:35PM
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開店4日前に全焼のパン店 寄付募り再オープン目指す 「皆の声を励みに」 - livedoor
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