日本チェーンストア協会が21日発表した7月の全国スーパー売上高は1兆806億円だった。既存店ベースでは前年同月比2.6%増と、3カ月連続で前年実績を上回ったものの、伸び率は6月から縮小した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛やテレワークなどによる内食需要が増え食料品が好調だったほか、自宅で過ごす時間が増えたことにより、住居関連品の動きが堅調だった。
構成比率が高い食料品は4.5%増となった。内訳をみると農産品が11.5%増えた。レタスやキャベツ、トマトなどのサラダに利用する野菜やカット野菜などが好調だった。畜産品は9.0%、水産品も10.1%増えた。うなぎのほか、外出自粛が続くなか保存がきく塩ザケや魚卵、冷凍魚などの売れ行きが好調だった。
住関品は5.1%増だった。コロナ感染拡大の収束がみえず、自宅にいる時間が長くなったことで、オフィスチェアや机など家具・インテリアが14.4%増となったほか、エアコンや扇風機、サーキュレーターなど家電製品も10.3%増だった。
一方、衣料品は13.4%減と大きく減少した。外出自粛に加え、店での滞在時間を短くしようとする雰囲気もあって衣料品売り場への客足が鈍い。テレワークなどが続く影響でスーツやドレスシャツ、ブラウスなども振るわなかった。
日本チェーンストア協会の増田充男執行理事は「新型コロナの感染拡大の収束が見通せないうちは、食料品が好調で衣料品の動きが鈍いといった傾向は変わらないだろう」との見方を示した。そのうえで「帰省や旅行、秋の行楽シーズンに向けた衣料品の動きを注視しているが、外出自粛の雰囲気が残るうちは大きな期待はできない」と話した。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
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August 21, 2020 at 12:00PM
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全国スーパー売上高、7月は2.6%増 3カ月連続プラス - 日本経済新聞
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