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Thursday, March 5, 2020

食料品が棚から「消えた」 何が“あって”何が“ない”? - www.fnn.jp

2日午後2時半、東京都内のスーパーに入荷した待望の品。

スーパーにお米が到着して、どんどん台車にお米が積み上げられている。

早速、店頭へと並べられたのは350kg、70袋分のお米。

米の配送業者「これは、過去にはないですね。異常だと思います」

配送業者も驚きの事態。

実際、2日朝の売り場を見てみると、週末の買いだめにより、お米がほぼ品切れ状態。

さらに、保存のきく冷凍食品なども品薄になっていた。

SNSには「カップ麺ない、米ない、パスタない」など、各地からの悲痛な売り切れ投稿が。

ところが、取材班が向かった別のスーパーには、全国から品薄報告があった数々の商品が並んでいた。

なぜ今、小売りの現場でこのような、ちぐはぐな現象が起きているのか。

雨にもかかわらず開店前から大行列ができた、さいたま市の大型スーパー。

買い物客のお目当ては、品薄状態が続くトイレットペーパー。

開店直後からお客さんが殺到し、わずか20分ほどでほぼ完売。

新型コロナウイルスの感染拡大とともに、“買いだめ”による品薄騒動はさまざまな商品に拡大。

街からは、こんな声も...。

30代「お米とか大分買うの大変って、品薄になってると聞く」

20代「保存食系もなかった。インスタントラーメンとか」

お米やレトルト食品、そしてカップ麺などさまざまな食品までもが品薄だったという声が。

さらに、SNSにも...。

「インスタントラーメン売り切れというので見てみたら、ほんとにほぼなかった。いつも山積みなのにパスタもない、ウエットティッシュ類もない」

冷凍食品やパスタ、そして、納豆まで品切れとなった陳列棚の写真とともに悲痛な叫びが投稿されていた。

2日、取材班が向かった都内のスーパーでは、お米はほとんど品切れ状態に。

その理由を店長に聞いてみると...。

おっ母さん食品館立花店・鈴木透店長「土曜日と日曜日にかなりお買い上げいただいて、納品が追いついていない状態」

この週末、米を買う人々が急激に増え、仕入れが追いついていない状態だという。

本当にお米が品薄状態なのか。

取材班がお米の専門店に行ってみると、さまざまな銘柄が並んでいて、お米の量もしっかりとあった。

大長米店・石橋正克さん「うちのお店でお米がなくなることはないですね。スーパーのお米売り場は限られてますので、(米の品薄は)おそらく一時的だと思う」

お米の在庫は十分にある?

これにはお客さんも驚いたようで。

米を買いに来た女性「コロナの影響で(米が)スーパーに並んでなくて、こちらだとあるかなというのがあって来た。(米が)なくなってるのかなと思ってたけど、多いですね」

スーパーでの品薄は一時的なもの。

その要因となったとみられるのが先週、突然決まった学校の休校。

小学4年の子を持つ母「小学校の子どもが家でお留守番してます。ご飯さえ炊いておけば、あと(レトルトを)温めてかけてねとか、そういうことができるので」

子どもたちが家で食べる食事によってニーズが急増。

先ほどのスーパーでも、取材中に大量のお米が到着。

おっ母さん食品館立花店・鈴木透店長「これで一安心。お米がなくなることはありませんので、買いだめの必要は全くない」

では、品薄状態となったほかの食品はどうなのか。

トイレットペーパー待ちの行列ができていた、さいたま市のスーパーには、レトルト商品もたくさん並んでいた。

ロヂャース浦和店・津久井誠店長「(商品が)一時的に売り場からなくなっている状況だが、きょうも商品は入ってきているのでだ丈夫」

2日は週が明け、大量に商品が入荷する月曜日。

1日までの品薄がうそのように売り場の商品は山積みに。

さらに、カップ麺やレトルト食品の生産状況について各メーカーに聞いたところ、各社、受注が増加傾向にあるものの、在庫や生産体制には問題ないとの回答が。

なぜ在庫がある米や食品をめぐって、ここまで騒動が拡大したのだろうか。

社会心理学にくわしい中谷内一也さんは、今回の食料品の品薄は、マスクや消毒液の品切れとは違う別の心理があると指摘する。

同志社大学 心理学部・中谷内一也教授「例えば、お米を買っているとか、近所の奥さまが冷凍食品をたくさん買い足しているというような、自分と同じような立場の人が何か買いだめしているような様子を目で見るというようなことがあると、同じような行動をしなきゃという気持ちになる」

SNSの誤った情報が元となり、品薄が広がったトイレットペーパー。

一方で、一斉休校により需要が高まったお米など、それぞれの商品が品薄になった理由には違いがあった。

ところが、実際に売り場で品薄の状況を目にした人たちが危機感をあおられ、必要でないものでも大量に購入。

さらに、それを見た人がつられるようにその商品を購入することで、商品がなくなってしまう“負の買い物連鎖”が起きてしまっているという。

取材したスーパーからは、消費者にこんなメッセージが。

ロヂャース浦和店・津久井誠店長「定期的にちゃんと毎日入ってくる環境にあります。入荷はしますので、ご安心いただきたいと思います」

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March 02, 2020 at 08:48PM
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